宝塚商工会議所様

参加店舗の認知&売上向上のために開催したスマホで出来る「デジタルスタンプラリー」ランキングやチーム戦導入でゲーム性を向上


宝塚の地域に根づいて、商工業の振興に力を注ぐ“地域総合経済団体”の宝塚商工会議所。住みよく、働きやすく、活気と魅力にあふれた街づくりのために活動されています。 2021年・2022年と連続して、今回2回目のデジタルスタンプラリーを開催された背景や効果、また今後の展望などについてお話を伺いました。

宝塚商工会議所が主催となり、市内のスタンプラリーを実施
宝塚商工会議所が主催となり、市内のスタンプラリーを実施

プラチナラリーの導入に至った背景

- デジタルスタンプラリーシステムの導入背景について、教えていただけますか?

元々アナログ型(紙とシールを用いた形式)でのスタンプラリーはもう10年以上の実績があります。宝塚市における商工業の振興を目的に、特に地域をより良くする、活気づける企画として毎年開催していました。企画参加店舗で商品を購入、シールを集め、そのシールをハガキに貼って応募するとプレゼントが抽選で当たる、という企画内容で、地域の方々にも人気のイベントとなっていました。

コロナ禍以降の社会情勢にも配慮しながら人気イベントを継続するため、
①可能な限り非接触で行うこと
②より便利にスタンプラリーできること
を目指して、スタンプラリーのデジタル化を選びました。

プラチナラリーでデジタル化した、スタンプラリー画面
プラチナラリーでデジタル化した、スタンプラリー画面

- なぜプラチナラリーをお選び頂けたのでしょうか?

スタンプラリーのデジタル化にあたっては、市内商工業の振興に関して、新たに3つの具体的な目標を掲げました。
①参加事業者をスポット情報として公開することでの認知向上、②地域内での消費喚起・売上増加、③参加事業者のDX促進です。

プラチナラリーを選んだ理由は、2つの点が決め手になりました。

店舗の位置や詳細情報を発信し、認知向上
店舗の位置や詳細情報を発信し、認知向上

まず1つ目は、カスタマイズ性の高さです。私たちの希望を実現するにはプラチナラリーしかありませんでした。このイベントはあくまで店舗が主役のため、本企画に参加していただく店舗の紹介内容を店舗と綿密にやり取りをしました。そのため、約100店舗のスポット情報登録を自ら管理画面を触って作りあげたい、というのが必須条件でした。プラチナラリーではその希望が実現でき、さらに例えば、車椅子が入れるかどうか? 駐車場はあるか? どの決済方法が使えるのか? 等を、自由な表現で詳細にスポット情報として載せることができました。

また細かい部分ですが、たとえばテーマカラーが自由に設定できたり、スタンプスポットの位置調整を細かくしたい(近接した店舗が被らないようにしたい)場合も簡単に微調整できたりと、スタンプラリーの作り手側が気になる点に配慮されていました。プレゼント応募の段階設定なども自分で調整して作れるため、こだわりを存分に表現できたと思います。

2つ目は、コストパフォーマンスの良さです。他社サービスも比較検討しましたが、カスタマイズ性とコスト面の両方がネックに。プラチナラリーは、カスタマイズ性が高いにもかかわらず、コスト的にはリーズナブルだと感じました。

- 今回のデジタルスタンプラリーに関する施策はどのようなものだったのでしょうか?

ランキングやチーム戦の導入でゲーム性を向上
ランキングやチーム戦の導入でゲーム性を向上

今回はプラチナラリーを活用して、2回目のデジタルスタンプラリーとなります。2回目の開催は、1回目よりもさらにゲーム性を持たせて楽しいイベントにすること、そして、さらなる参加者増を目標にしました。カスタマイズで、ランキングシステムやチーム戦システムなどを採用して、回ったスポット数や獲得したポイント数に応じてランキングを表示することで、ゲーム性をアップさせ、より楽しく市内を巡っていただけるような仕組みにしました。

さらに、ランキング上位者へのプレゼント商品をSNSで告知することで、イベントへの参加意欲だけでなく消費・周遊意欲も喚起できました。開催期間=1ヵ月間というのは1回目の開催時と同じで、イベントとして集中的に盛り上げるには最適な開催期間だと思っています。スポットとなる店舗にはカテゴリの制限を設けず広く募ったこともあり、飲食店だけではなく、士業事務所、音楽教室、保険の相談窓口など、多彩な店舗が本企画に参加してくれました。結果としては、参加者に楽しんでもらえたイベントになったと感じていますし、スタンプラリー参加のヘビーユーザーからは好評の声を多く聞けました。

導入後に生まれた効果

- プラチナラリー導入後、どのような効果が出ていますか?

スタンプラリーをきっかけに、参加店舗の売り上げUPや新規顧客の獲得につなげることができました。この企画で呼び込んだ新規顧客をリピート顧客に繋げていけるかどうかについては、店舗側をフォローしながら見守っていきたいと思います。

- ダッシュボードで表示されるデータはどのように活用されていますでしょうか?

まず分析データから分かったことは、例年通り実際の参加者は主婦層が多かったことです。デジタル化後はターゲットに若年層もより多く取り込みたいと思っていましたが、実際これが達成され、スマホで気軽に参加できるようになったことで、若年層の参加が増加したことがわかりました。

私たちイベントの主催者としては、スタンプラリー参加者の年齢層・性別・地域などの属性データを今後の企画などに活用していけたらと思っています。

また、イベントのPR方法を検討する際のデータとしても、参考にできればと考えています。企画の参加店舗に対しては、今回のスタンプラリー参加者の属性データを順次フィードバックをはじめています。店舗には、ぜひこのデータを商品開発や販路開拓につなげていっていただければと思います。

参加者の属性データを、参加店舗へフィードバック
参加者の属性データを、参加店舗へフィードバック

- 組織内外からの評価・評判はいかがでしょうか?

担当者評価としては、プラチナラリーを使ってデジタルスタンプラリーを実施してとても良かったと感じています。アナログの紙のスタンプラリー開催当時は、その事前準備に相当な時間と工数がかかっていました。参加店舗側でも、紙のスタンプラリーの場合はシールを配るオペレーションなどが開催期間中ずっと必要でした。2021年からデジタルスタンプラリーに切り替えたことにより、それらのオペレーションコストは大幅に改善されました。
また、2022年の2回目の開催は、前年からのノウハウの蓄積や登録データの再活用などでさらに工数が削減でき、メイン担当1名でもイベントの運用が可能になりました。課題としては、さらなるイベント参加者の拡大ということになりますが、これはイベント自体のPR方法にも連動する部分があるので、そこも合わせて、最適な答えをこれからも探っていきたいと思います。

プラチナラリーの活用で今後目指していきたいこと

- 今後取り組んでいきたいと考えていることはございますか?

私たち商工会議所は、地域振興としての事業者支援(経営相談、売上UP)が主な事業のため、普段あまり一般向けのイベントはしていません。そのため、一般向けのイベントであるスタンプラリーは、とても重要な位置付けだと考えています。スタンプラリーには、事業者と市民を繋ぐイベントなっていってほしい、というのが私たちの想いです。

- これまでの取り組みを振り返って感じていることをお教えください。

限られた財源のなか、プラチナラリーの活用によりやりたいことを実現することできてとても感謝しています。使いやすい管理画面とわかりやすい利用ガイド(マニュアル)、イベント開催中でも情報更新可能なフレキシブルさなど、かゆいところに手が届くサービス仕様は実体験として使い勝手が良く、関係団体などでスタンプラリーに興味がある事業者には、プラチナラリーを紹介することもあります。

スタンプラリーのデジタル化にあたって、はじめに掲げていた3つの方針 ①参加事業者をスポット情報として公開することでの認知向上、②地域内での消費喚起・売上増加、③参加事業者のDX促進を、プラチナラリーを通じて十分実現することができたと感じています。

今後も市内振興にあたり、プラチナラリーのようなデジタルサービスを大いに活用していきたいと思います。


関連情報

スマホde宝塚デジタルラリー2022

http://www.takarazuka-cci.or.jp/digitalrally2022/