横須賀市観光課(横須賀集客促進・魅力発信実行委員会)様
プラチナマップ/プラチナラリーの導入で実現した、「点」から「面」の周遊促進と参加者激増の効果
神奈川県南東部に位置する横須賀市は、都心からのアクセスも良く、歴史的遺産と豊かな自然、そして異国情緒あふれる港町の魅力が融合した多様な観光資源を有しています。近年は観光客の周遊を促進するため、デジタル技術の活用を積極的に推進中。今回は、横須賀市観光課の鈴木様・冨安様に、プラチナマップ/プラチナラリーの導入背景、活用方法、そして導入によって生まれた効果や今後の展望について詳しくお話を伺いました。
プラチナマップ/プラチナラリーの導入に至った背景
- 導入背景、またお選びいただいた決め手などを教えていただけますか?
横須賀市観光課は、大型イベントや観光地整備等の担当と地域の隠れた魅力発信や広報を担うプロモーション担当の2チームで活動しています。今回のデジタルスタンプラリーはプロモーション担当が中心となり企画しました。
特に、日本遺産の構成文化財や点在する魅力を繋ぐ【よこすかルートミュージアム】のPRと周遊促進が重要なテーマとしてあり、そのためのツールとして、2024年8月にまず「プラチナマップ」を導入しました(「横須賀デジタルマップ」として通年で運用中)。地図上で様々な場所を紹介するだけでなく、プロモーション担当のミッションでもある「周遊促進」を実現するための機能、「プラチナラリー」と連携できる点が導入の決め手です。
以前実施したデジタルスタンプラリーは、現地に機材を設置しそれを読み取る手間がありましたが、「プラチナラリー」はスマートフォン一つで完結できる手軽さが魅力でした。利用者にとっての操作性の良さ、そして運営側の効率性を考え、導入を決定しました。
デジタルスタンプラリーの開催について
- 今回の「日本遺産×よこすかルートミュージアム デジタルスタンプラリー」の企画内容や実施目的について教えていただけますか?
直近の企画では、市内の日本遺産構成文化財と【よこすかルートミュージアム】を連携させ、スタンプラリーを通じてこれらの魅力を広く知っていただくことを目指しました。横須賀市には魅力的な場所が多くありますが、それらが点在しているため、一つの場所だけ訪れて帰ってしまう方が多いという課題がありました。
今回のスタンプラリーでは、点在するスポットをスタンプラリーで繋ぎ、複数の場所を巡る体験を提供することで、横須賀の魅力を「面」として深く感じてもらうことを狙いました。スタンプスポットのエリアについては、「日本遺産×よこすかルートミュージアム」をテーマに巡っていただくことで、「開国と日本近代化の足跡」を体感していただけるよう、日本遺産構成文化財を中心に設定しました。

直近で開催された「日本遺産×よこすかルートミュージアム デジタルスタンプラリー」
- 企画実施にあたって、なにか目標などは設定されていましたか?
「プラチナラリー」導入からまだ日が浅いこともあり、具体的な数値目標は設定しませんでした。まずは、どのような効果が得られるかを確認する段階と位置づけていました。目標としたのは、スタンプラリーをきっかけにより多くの方に市内を周遊していただき、横須賀の魅力を多角的に知ってもらうことです。
これまで計3回のスタンプラリーを実施しましたが、回を重ねるごとに参加者が増加しています。特に今回の「日本遺産×よこすかルートミュージアム デジタルスタンプラリー」では、参加者数・総スタンプ取得数ともに過去2回を大きく上回り、企画の成果を実感できました。
- デジタルスタンプラリーの訴求・PR・告知について、どのようなことを実施されましたか?
PRについてはWeb・印刷物・屋外広告など、様々な施策を展開しました。約1.6万人のフォロワーを持つ市観光課の公式Instagramでは紹介動画を投稿し、市の観光情報サイトにも情報を掲載しました。チラシも作成し、京急線の駅ラックや、ルートミュージアム周遊拠点であるティボディエ邸で配布しました。
特にティボディエ邸では積極的にPRを行ったこともあり、そこからスタンプラリーを始める方も多くいらっしゃいました。さらに、横須賀中央駅前の大型サイネージでのプロモーション動画の放映や駅施設への横断幕掲示など、多くの方の目に触れる機会創出の工夫を行いました。

駅施設に掲示されたPR横断幕
- 観光推進を進めていくなかでのプラチナマップ/プラチナラリーの役割については、どのようにお考えでしょうか?
観光課では、イベントで市外から訪れた方々に、会場だけでなく市内全体を周遊していただくことで、消費拡大につなげることが重要だと考えています。プラチナマップ/プラチナラリーは、まさにこの「市内に人を流す仕組み」として、周遊促進につながるツールとなっています。
具体例として、大型音楽イベント開催時に「プラチナマップ」のクーポン機能を活用し、イベント終了後に周辺飲食店への周遊を促す企画を実施しました。イベント会場で配布したノベルティ(うちわ)にマップへ繋がるQRコードを掲載し、音楽イベント来場をきっかけにマップを知ってもらい、そのマップで配信するクーポンを利用して市内のお店に足を運んでもらう。これこそが、私たちが目指す理想的な流れです。
導入後に⽣まれた効果
- プラチナマップ/プラチナラリーの導入・実施後、どのような効果が出ていますか?
スタンプラリーの参加者は回を追うごとに増加しており、効果を実感しています。特に、参加者アンケートによると参加者の約半数が市外からの方だったことです。プラチナマップ/プラチナラリーが市外の方々に横須賀を知っていただくきっかけになっていると思います。
「メールアドレス入力だけで参加できる手軽さ」のおかげもあり、参加ハードルの低さが多くの方にご利用いただけた1つの要因だと分析しています。また、参加者からは「スタンプラリーで初めて訪れた場所がとても良かった」「こんな素敵な場所があるとは知らなかった」という感想も多く、これまで接点のなかった場所への新たなタッチポイント創出に繋がっていることも実感しました。当初懸念していたデジタルツールへの抵抗感も少なく、今回のスタンプラリーではシニア層のご参加も多かったのは嬉しい発見でした。幅広い年齢層にアピールできるコンテンツであると感じています。
他には、GPS認証方式は店舗側での対応が不要なため、スタンプスポットとなる施設や店舗にご負担が少なく、多くの施設様にご協力いただけました。スタンプラリーに関しては、市内周遊のきっかけを作るツールとして、今後も活用を進める予定です。
「プラチナマップ」については、まだ全ての機能を使いこなせているわけではありませんが、管理画面の操作は非常に直感的で分かりやすいと感じています。実際に触りながら覚えることができ、今では課内の多くのメンバーが操作できるようになりました。これにより、迅速な情報更新など、内部での対応がスムーズになりました。不明点に関する問い合わせにも迅速に対応いただけるサポート体制にも大変助かっています。
- ダッシュボード(管理画面)で表示されるデータはどのように活用されていますか?
現時点では詳細なデータ分析まで手が回っていませんが、ダッシュボードから得られる情報は、今後のターゲット設定や企画内容を検討する上で貴重な参考情報となります。今後はこれらのデータを積極的に活用していく予定です。

ダッシュボード(スポット表示数 / 「ルート検索」クリック数)
- 組織内外からの評価・評判はいかがでしょうか?
デジタル化に対して、多少不安視する声もありましたが、プラチナマップ/プラチナラリーのサービスの手軽さから、スムーズに受け入れていただけたと感じています。
組織内では、観光課だけでなく、他部署からもスタンプラリー企画に関する問い合わせを受けるなど、庁内での認知度も高まっており、評判は上々です。
これまでの振り返りと今後の展望について
- プラチナマップ/プラチナラリーの活用を通して、取り組んでいきたい今後の展望を教えてください。
【よこすかルートミュージアム】のように、点在する魅力的なスポットをストーリーで繋ぎ、一体的に「面」として発信する取り組みと、プラチナマップ/プラチナラリーの親和性は非常に高いと実感しており、今後もこれらを組み合わせた多様な企画の展開を考えています。
例えば「クイズ方式」を活用し、スタンプラリーに学びの要素を加えることも検討中で、さらに工夫を凝らした魅力的な企画が可能になるのではと期待しています。
今後は、ダッシュボードのデータを分析し、よりデータに基づいた効果的な企画・運営を目指していきます。市民の皆様、そして市外から訪れる多くの皆様に、もっと横須賀を楽しんでいただけるようなイベントを提供していきたいです。
ありがとうございました。
横須賀市観光課(横須賀集客促進・魅力発信実行委員会) 様

横須賀市は、神奈川県南部の三浦半島に位置し、東は東京湾、西は相模湾に囲まれた温暖な気候の街です。軍港めぐりやどぶ板通り、猿島といった観光スポットも人気で、ペリーが来航した浦賀や横須賀製鉄所などの歴史的な名所も豊富。名物の海軍カレーやネイビーバーガーも楽しめます。 また、観光課の代表的な取り組みとして、よこすかルートミュージアムを推進しています。「よこすかルートミュージアム」は、横須賀市全体を大きな博物館(ミュージアム)のように考え、横須賀の歴史や文化の見どころ、自然豊かなスポットを、目的に合わせて自由に周遊するという横須賀の新しい楽しみ方です。 
https://www.cocoyoko.net/






この記事に関するお問合せ