日本初!生成AIでスタンプラリー業界に革命。写真・レシート画像判定を自動化、導入実績1100件超の「プラチナラリー」に新機能
スポット情報の自動生成やダッシュボード分析も搭載、生成AIでスタンプラリー運営を劇的に効率化
ボールドライト株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮本章弘、以下 ボールドライト)は、提供するデジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」において、日本初となる生成AIを活用した「写真判定によるスタンプ付与機能」と「レシート画像判定によるポイント付与機能」を正式リリースいたします。ボールドライトでは2024年7月より業界に先駆けて生成AIとのシステム統合を進めており、一部のユーザー向けに生成AIを活用した、スポット情報の自動生成、写真判定によるスタンプ獲得、レシート分析によるポイント付与、利用者データのダッシュボード分析、自動翻訳などの機能を試験提供してきました。半年以上にわたる運用検証と調整期間を経て、すべての生成AI搭載機能の一般提供を開始することで、スタンプラリー開催における効率化・ゲーム性の向上および地域経済の活性化にさらに貢献いたします。
【日本初】生成AIによる「写真判定」でスタンプ・ポイント取得が可能に
ボールドライトが提供するデジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」は、日本国内のデジタルスタンプラリーサービスとして初めて[1]、生成AIを活用した写真判定によるスタンプ・ポイント付与機能「AI写真判定機能」を開発し、搭載しました。
プラチナラリーは2020年の提供開始以降、わずか5年で累計1,100件以上の自治体・民間企業のスタンプラリーやポイントラリーに採用され、累計参加者数は230万人を突破しました。今回の生成AI活用は、近年主流となりつつあるデジタルスタンプラリーに、さらなる新規性と利便性を提供することを目的に開発したものです。
従来のデジタルスタンプラリーでは、QRコードやGPS、クイズ形式などでのスタンプ取得が主流でしたが、プラチナラリーはこれらの方法に加え、生成AIによる写真判定という新たな選択肢を提供します。これにより、独自性とエンターテイメント性に優れたデジタルスタンプラリーを、より手軽に開催できる仕組みを実現しました。
新たに搭載された生成AI写真判定機能は、高度な画像認識技術を応用したもので、「AI写真判定機能」は主に以下の2つのパターンに分類されます。
1.条件指定(背景やポーズ等)による写真判定によるスタンプ・ポイント取得

スタンプスポットで条件(背景やポーズ等)を満たした写真を撮影するだけで、生成AIが写真を自動判定し、スタンプまたはポイントを取得できます。
例えば「青い鉄塔を背景にピースサインをした写真」という条件設定など、指定条件の工夫だけで手間なくスタンプラリーのゲーム性を大幅にアップさせることができます。撮影した写真はその場で自動判定され、スタンプやポイントの取得の可否が即時確認可能です。
【導入事例紹介】親子も楽しめる!夏満喫ロゲイニング
2024年8月3日(土)から9月1日(日)まで、福井県鯖江市の「さばえ観光デジタルマップ」上にて、「AI写真判定機能」(2024年夏時点ではβ版)を活用した市内の周遊企画を実施しました。この企画では、生成AIを活用した写真判定機能とGPSによる位置情報取得を組み合わせたポイント取得方式が採用されました。参加者が写真撮影スポットを訪れて指定されたモニュメントや看板等を撮影すると、生成AIが画像を分析し、見本と一致する場合にポイントを付与する仕組みです。写真撮影というアクションにより、参加者が主体的に企画に参加できる仕組みになったことで、企画の独自性と参加者の満足度の向上を実現し、市内周遊と地域活性化に繋げています。

企画担当者の声
写真撮影でのポイント付与を実施したいと考えた際に、写真の判定作業の手間や休日対応の必要があることに課題を感じていました。しかし、「生成AI写真判定機能」を導入することにより、運営側の負担軽減だけでなく、機能を活かしたイベント内容の多様化も実現できました。2024年秋には、料理の写真でポイントを付与する飲食店巡り企画も開催しましたが、「生成AI写真判定機能」があったからこそ実現したイベントでした。2. レシート分析によるポイント取得

スタンプラリー参加店で飲食や購入をした後、レシートを撮影することで、購入金額に応じたポイントを取得できる機能も搭載しました。これにより、来店先での購買促進が一層容易になります。
従来、レシート写真によるポイント取得機能の導入には個別の開発が必須でしたが、今回提供を開始するプラチナラリーの「AI写真判定機能」は、プラットフォーム上でオンデマンド利用が可能なため、多額の開発コストや長期間の開発をかけることなく、手軽に導入することが可能になりました。
写真判定機能4つのポイント
① 生成AIによる高精度な判定
・指定条件のポーズや背景、レシート画像を高精度で判定し、スタンプやポイントを自動付与。
・従来、人手で行っていた画像確認作業を自動化し、作業負担を大幅に削減。
② ゲーム性と達成感の向上(スタンプ取得)
・特定のポーズや背景などの条件設定により、「ミッション感」を演出。
・スタンプラリーのゲーム性を高め、利用者の達成感を簡単に向上。
③ 飲食店や小売店の購買促進(ポイント取得)
・レシート撮影だけでポイント付与が可能なため、参加者および運営側の手間を軽減。
・参加者の購買意欲を促進し、店舗や地域全体の収益性向上と地域経済の活性化を支援。
④ 簡単な設定と運営コストの削減
・スタンプやポイント付与の条件設定は、「プロンプト(生成AIへの指示)」と「見本写真」のみ。
プロンプト例:「〇〇を背景にピースサインをした写真」「〇〇像と夕日の写真」など
・QRコードの場合に必要だった印刷や設置の手間を省けるため、運営や広報活動に集中可能。
生成AIを活用した、その他機能
生成AIによる「スポット紹介文の自動生成」で開催前の制作コストを大幅削減

利用者に各スタンプスポットの理解を深めてもらうためのスポット情報作成は、スタンプラリー運営において非常に時間のかかる作業でした。 そのため、これらスポット情報に関する説明文を作成しないまま開催するケースが多く見られました。 プラチナラリーでは、利用者への情報提供と、運用の効率化を同時に実現するため、スポットの詳細情報作成を生成AIにて自動で行う機能を提供しています。(2024年7月より提供)
「ダッシュボード分析機能」で生成AIが専属コンサルタントに

プラチナラリーにはダッシュボード機能が搭載されており、スタンプラリー参加者のユーザー数や属性、回遊率などのデータを集計し、可視化することができます。しかし、従来のダッシュボードでは数値やグラフとして表示されるだけで、それらの情報を分析・解釈するのは運営者の負担となっており、多くの時間とコストがかかっていました。 また、これまでのダッシュボードは開催中のスタンプラリーのデータのみを対象としていたため、市場全体と比較した際の自社の立ち位置や成果を客観的に把握することが困難でした。
こうした課題を解決するため、プラチナラリーでは、累計1100件以上の運営実績を活用し、生成AIによる統計分析や市場比較分析、さらに自動でのレポート作成を行う機能を新たに開発しました。これにより、まるで専属コンサルタントのように、次の具体的なアクションや改善策まで提案可能となり、効率的かつ機動的な運営改善を実現します。
本機能は、2024年10月より試験運用とデータ調整を進めてきましたが、生成AIを活用した分析システム「DeepResearch」の稼働によるデータ分析効率化を達成したことから、このたび正式提供を開始いたします。

膨大な実績から統計情報を整理し、スタンプラリー個別情報と比較分析しながら、主催者視点の課題を生成AIで解決に導きます。
固有名詞に対応、辞書作成不要の生成AI翻訳機能

言語の壁をなくし、世界中の人に日本のスタンプラリー文化を楽しんでいただくため、プラチナラリーは業界に先駆けてスタンプラリーの多言語化および自動翻訳機能を導入してきました。
プラチナラリーでは、これまでにもMicrosoft翻訳、Google翻訳、DeepL翻訳などの翻訳エンジンを提供してきましたが、スタンプスポットには地名や建物名などの固有名詞が多く含まれるため、正確な翻訳には事前の辞書登録が必要でした。しかし、この辞書作成は人手で1単語ずつ登録する必要があり、多大な時間と手間がかかる作業でした。
そこで、翻訳作業の効率化を図るために、生成AIを活用した新たな翻訳機能を開発しました。この機能では、AIが文脈を理解するとともに外部ウェブサイトの情報を参照しながら、固有名詞を含めた高精度な翻訳を自動的に行います。
本機能は2025年2月より試験運用を開始し、2025年3月上旬より正式に運用を開始しています。
プラチナAI®を全サービスで同時提供開始
今回提供を開始する生成AI機能は、プラチナマップ・システムを基盤とするすべてのサービスで利用可能になり、同システム上の生成AI活用機能を「プラチナAI ®[2]」 として展開します。 プラチナAIは、多様な生成AIとのシームレスな統合を実現し、生成AIの能力をシステムに柔軟に取り込むことが出来る基盤です。今後、生成AI市場は、汎用型から、専門性の高いAIなどに分散していくことが 想定されます。ボールドライトは、これら生成AIを統合可能な基盤として、プラチナAIの開発を昨年夏頃より開発してきました。今後、プラチナAI基盤を活用し、業務効率化や革新的機能を順次提供致します。

[1] 2025年3月19日現在、ボールドライト調べ
[2] プラチナAI®は、ボールドライトの登録商標です。
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